正直な話、"もの"がありません。
ヴィンテージ品は、そのほとんどが製造から数十年経過しているわけですから、産まれたその日から減っていくのは自然の成り行き。そこへきて北欧人気の安定感もあり(どちらかと言えば日本よりアメリカやイギリスの需要の方が高い)、希望の品を探すことの困難さでヒリヒリしっぱなしであった今回の渡航。クイストゴーの記事でも触れたように、だんだんと個人の所蔵から博物館殿堂入りの方へと向かっている様な雰囲気です。
家具工房についてですが、友人の話によると、ピーク時(1950-70)におけるデンマーク国内の事業所数は、一都市~だいたい日本の市単位で平均70以上もあったそうです。びっくりするような数ですが、デンマーク家具のクオリティにおける内需/輸出を見るに、それだけ国を挙げての重要産業であったことがわかります。
友人の住むオールボーは国内3番目の大きな都市ですが、現在の工房数はゼロ。国内で稼働するものは有名ブランドの数か所のみで、生産者の高齢化もありと、製造の空洞化はどこの国も同じのようです。
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グチっぽくて本当にすいません。とにかく必要なものが無い。5日間/10数件。ユトランド半島の北半分を越えてあちらこちらへ。回って回って…お客様に頼まれていたものは全滅。_| ̄|○
それでも!予期せぬ出会い、新しい出会いで苦労が報われる瞬間はたくさんあり。やっぱり、もの探しは楽しい。
お品の到着は、おそらく年末~年始早々。なるべく早く、皆様にもお目にかけたいところです。